「配偶者特別控除」と「配偶者控除」の違い
2023.02.16掲載
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「配偶者特別控除」と「配偶者控除」の違い

【そもそも配偶者特別控除」とは?
配偶者に48万円(※令和元年分以前は38万円です。)を超える所得がある為、
「配偶者控除」の適用が受けられないときでも、「特別控除」を受けられるという特徴があります。

「所得控除」とは、所得税等の計算の際、計算の基礎となる所得の金額から、控除の種類に応じて一定の金額を差し引くものです。
「所得控除」により、支払う税金の額が低くなります。


次は、上記控除の違いについて解説していきます。

 

「配偶者特別控除」と「配偶者控除」の違いは
「どういう場合に控除されるのか【所得金額】」「いくら控除されるのか【控除額】」という点が異なります。

 

違い①【所得金額
対象となる配偶者の所得金額によって配偶者特別控除と配偶者控除は大きく異なります。

配偶者特別控除…配偶者の年間の合計所得金額が48万円超133万円以下の場合
※上記等の一定の条件を満たした配偶者がいる場合に、受けることが可能です。

配偶者控除…配偶者の所得が48万円以下の場合
※所得が多すぎて配偶者控除を受けることができない場合でも、所得に応じて、一定額の控除を受けられる事が可能です。

配偶者特別控除」は、配偶者控除を受けられない方のための制度、ともいえます。
※ただし一定の所得を超える等、一定の条件を満たさなくなると配偶者特別控除も受けられません。

 

違い②【控除額】

配偶者控除」の方が、配偶者特別控除よりも、控除額が大きいか同じ額です。
また、配偶者控除の場合、納税者本人の所得に応じて控除額が異なります。

「配偶者特別控除」の場合は、納税者本人のみならず、配偶者の所得額がいくらかによっても控除額も変わります。

 

 

 

「配偶者控除」を受けられない場合に、「配偶者特別控除」を確認すると良し!!

「配偶者特別控除」と「配偶者控除」は、同時に受けることはできません。まず配偶者控除の対象となる場合には配偶者控除を受けます。

配偶者控除の対象とならない場合には、配偶者特別控除を受けられないか確認することになります。